爬虫類飼育において、ダスティングとガットローディングは重要な行為になります。
ダスティングは粉をふりかけて、ガットローディングは生き餌に餌を食べさせるというザックリとした理解でも問題ないのですが、この記事ではさらに深く掘り下げて解説していきます。
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ダスティング
カルシウム剤やビタミン剤の粉末を餌にふりかける行為をダスティングといいます。
餌昆虫は栄養価が偏っているものが多く、そのまま与えるとレオパの健康に悪影響を及ぼす可能性があります。特にカルシウムとリンの比率はリン側に偏っているので、カルシウム不足を招きやすいです。
そのため、餌にダスティングすることで、足りない栄養価を補うわけです。とりあえずカルシウム剤のダスティングは必須といって良いです。
ビタミン剤については、飼育者によって、あげる派とあげない派に分かれています。
実際に、ヒョウモントカゲモドキが、どの程度のビタミンを必要としているのか、餌にはどの程度のビタミンが含まれているのかの正確なデータが少ないので、なんともいえないところです。
冷凍餌と乾燥餌は、加工の段階でビタミンが失われるので、ビタミン剤をダスティングしてあげたほうが良いかもしれません。
ガットローディング
ざっくり言うと、生き餌の栄養価を高めることです。
レオパは生き餌をまるごと食べるわけですから、生き餌の内蔵に残っている食べ物も一緒に摂取しています。ですから、餌となる虫に栄養のあるモノを食べさせてから、レオパに与えるのです。そうすることで、生き餌が食べたモノの栄養も摂れるわけです。
野菜に肥料を与えて栄養満点にする。牛に良い餌を食べさせて脂身の乗った肉にするといった感覚です。
ガットローディングで与える餌については、人それぞれです。基本的にはストックするときに与える餌と変わらないので、生き餌のストックをご参照ください。
ガットローディングのタイミングについては、餌を与える前日にしておけば大丈夫です。なお、ストックの段階で餌の管理を適切にしていれば、ガットローディングの必要はありません。
さらにいえば、ダスティングと違いガットローディングは、必ずしも必要な作業ではありません。
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