瞳のモルフ

エクリプス

色彩や模様のモルフほど種類はありませんが、ヒョウモントカゲモドキには、目のモルフが存在し、エクリプスもその一つです。

ノーマルアイ(通常の目)は、ネコのような黒い縦長の瞳と、瞳を囲う銀灰色の虹彩を持っています。

エクリプスアイとは「日食」を意味し、虹彩の色に変化が生じることで、まるで日食を起こしているように、目が黒くなります。

日食に皆既日食と部分日食があるように、エクリプスにも虹彩が変化する領域によって2種類の呼び名があります。

皆既日食のように虹彩全体が瞳と同じ黒に染まったものを「フルアイ」あるいは「ソリッドアイ」、部分日食のように虹彩の前半分が黒く染まったものを「ハーフアイ」あるいは「スネークアイ」と呼びます。

同じエクリプスでも容姿がまったく異なるため、エクリプスで表記せずに、ソリッドアイやスネークアイなど呼び分けられていることが多いです。

人によっては、フルアイのみをエクリプスと呼び、スネークアイと呼び分けている場合もありますし、どちらもエクリプスと呼ぶ場合もあります。

発言の仕方による違いはあれど、遺伝的にはどちらも同じです。フルアイ同士の交配でもスネークアイは生まれるし、スネークアイ同士の交配でもフルアイは生まれます。

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スーパーマックスノーとブリザードのエクリプスアイについて

エクリプスは劣性遺伝であり、エクリプスアイの個体同士を掛け合わせると、子どもは必ずエクリプスアイ(フルアイとスネークアイのどちらになるかは不確定)になります。

ただし、例外があって、エクリプスアイ同士の交配でも遺伝しないケースがあります。その例外にあたるのが、スーパーマックとブリザードをはじめとする一部のモルフです。

スーパーマックスノーは必ず黒のエクリプス(フルアイ)が発現して、ブリザードもエクリプスを発現することがあります。

普通に考えれば、スーパーマックスノー同士を掛け合わせれば、スネークアイをもつ個体が生まれることがあるはずですし、ブリザードもエクリプスアイを発現している個体同士であれば、子どもはエクリプスアイになるはずです。

ですが、これらのモルフに出るエクリプスアイは遺伝するものではないため、子どもには受け継がれないのです。それぞれのモルフがもつ固有の特徴としてエクリプスアイが表れると考えてください。

そのため、フルアイのスーパマック同士で掛け合わせても、スネークアイをもつ個体は生まれないし、ブリザード同士を掛け合わせても、エクリプスの個体が生まれるとは限らないのです。

スーパーマックスノーやブリザードが組み合わさったコンボモルフにも同じことがいえます。

スーパーマックスノーやスーパーマックスノーパターンレス、ブレイジングブリザードなどが、エクリプスを遺伝しないパターンのコンボモルフですね。

逆にスーパーマックスノーやブリザードにエクリプスが組み込まれたコンボモルフも存在していて、この場合はエクリプスが遺伝します。この例に当てはまるのが、トータルエクリプスやディアブロブランコなどです。

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