もくじ
床材
レオパ飼育にどの床材を使うかは、悩みどころだと思います。床材によって機能が異なり、一長一短ですので自分の目的にあったものを選びましょう。
新聞紙・キッチンペーパー
ヒョウモントカゲモドキは砂漠に住んでいますが、新聞紙やキッチンペーパーなどの紙製の床材でも大丈夫です。
糞尿の確認がしやすく、汚れても簡単に取り替えることができます。床材を誤飲する心配もありません。
特にベビーは床材の誤食で消化不良や便秘になりやすいので、床材は誤食できないものを選びたいです。
吸水力や汚れ・ニオイの吸着は期待できないので、こまめな掃除が大切になります。レオパが床材を掘ろうとして、ボロボロになったりめくれてしまうのが気になる点ではあります。
ペットシーツ
基本的な機能面は新聞紙・キッチンペーパーと同じ。
新聞・ペットシーツより優れている点として、ペットシーツは吸水力に優れています。水入れの水がこぼれてしまったりしても吸水してくれて、ケージ内が蒸れにくいです。
45cm水槽にほぼピッタリ合うサイズです。
サイズ:60×45cm
折りたたむと60cm水槽に合うサイズになります。グラステラリウム(4530/4545)も奥行きが広く、レギュラーサイズだと足りないので、こちらを使ったほうが良いと思います。
人工芝
誤飲の心配がない床材。洗って何度でも使えるので経済的。
人工芝に糞がこびりつくので、掃除が少し面倒ではあります。
爬虫類用サンド
爬虫類用の床材として専用のものが販売されています。美観に優れていて、脱臭してくれるものもあります。
掘ることのできる床材であれば、レオパが掘っている様子を観察できます。床材を掘ろうとするのは、本能的なものですので、ストレス解消にも繋がるでしょう。
素材の種類がいくつかあるので個別にみていきましょう。
天然岩石
砂漠の砂に近いものが販売されていて、ヒョウモントカゲモドキの生息地に近い環境を演出することができます。見た目的には一番しっくりくる床材だと思います。
砂の床材でよく問題にされるのが誤飲です。餌を食べるときに一緒に飲み込んでしまうことがあります。
少し程度であれば問題ないのですが、なかには砂をバクバク食べる個体もいるようです。使い始めは床材を食べてないか観察して、食べてしまった場合は糞をしているか確認してください。
誤飲が心配な方にはカルシウムサンドをおすすめします。万が一飲み込んでしまってもカルシウムとして吸収されます。
クルミ素材
クルミの殻を細かく砕いて粒状にしたものが、床材として販売されています。
軽くて扱いやすく、吸水性にも優れています。天然素材ですので、誤飲しても害になるということはありません。汚れた床材を燃えるゴミに出せるので処分もしやすいです。
ヤシガラ
ヤシ殻繊維を砕いたものでパームマットという名前で販売されています。
ヤシガラは園芸用のものもありますが、安いものは薬品が付着していたり、不純物が混入している可能性があるので、安全性を確かめてから使用してください。
脱臭効果があり、吸湿性にも優れているので、湿度を調節することができます。細かい繊維になっていて、多少口に入っても糞として出てくるので、誤飲の心配はないように思います。床材を燃えるゴミに出せるので処分もしやすいです。
樹木のチップ
バークチップという名前で販売されています。爬虫類用のバークチップも売ってますし、園芸用のものも利用できます。
他の床材とは違う独特の雰囲気があって、なかなかオシャレだと思います。
バークチップは1つ1つが大きいので、誤飲は少ないと思いますが、床材を食べようとするレオパが無理やり飲み込む可能性はあります。使い始めは飲み込もうとしていないか、よく観察してあげてください。
ソイル
熱帯魚用として売られていますが、爬虫類にも使えるので紹介。ソイルというのは、土を粒状に焼いて固めたものです。
レオパが誤飲してしまっても、ソイルは土ですから害はありませんし、他の床材に比べて消化不良を起こしにくいです。水気もそれなりに吸いますし、もとは熱帯魚用ですから水を含んで崩れるとかいうことはありません。
ソイルは水草用に肥料を含んでいるものがあるので、購入前にチェックしてください。商品の説明欄に肥料の有無は書かれています。
ソイルは粒の大きさが色々ありますが、誤飲のことを考えて小さめの粒を選ぶようにしましょう。
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シェルター
シェルターはレオパの隠れ家であり、シェルターのなかで体を休めたり眠ったりします。なくても飼育可能ですが、野生のレオパが穴を掘って休んでいたことを考えると、ケージ内にも落ち着ける場所はあったほうが良いです。
シェルターにはドライとウェットがあります。ウェットシェルターは脱皮前のレオパに活躍します。
基本的には両方のシェルターを入れておいて、レオパが選べる環境にしてあげるのが良いです。ケージが狭くて厳しい場合は、ウォットシェルターだけ入れてください。ケージ内が蒸れるのであれば、ドライシェルターのみにして、脱皮前は別の方法で湿度をあげます。
本体サイズ (幅×奥行×高さ) :8.5×13×7.5cm本体サイズ (幅×奥行×高さ) :12.2×15.5×9.5cm
スドーのウェットシェルターはレオパ飼育では定番の飼育用品です。
上と下で二段になっていて、上に水を入れておくと、シェルターに水が染みこんでいくという仕組みになっています。
上の部分は水飲み場にもなりますし、水を入れなければ、ドライシェルターとしても使えます。
使っているとカビが生えたり、黒い釉薬(うわぐすり)がとれてきて、床がビチャビチャになったりするので、定期的に買い替えたほうが良いです。
カビを生やさないポイントは、こまめに洗って、天日干しで、よく乾燥させておくことです。
乾燥させている期間が長いとカビが生えにくくなるので、2~3個買っておいて、ローテーションで使うようにすると長持ちします。
サイズがS・M・Lとありますが、生まれて間もない幼体はSサイズ、成長途中の若い個体はMサイズが丁度良いです。成長していってキツそうだなと感じたらLサイズに変えましょう。
本体サイズ (幅×奥行×高さ) :9×10×6cm本体サイズ (幅×奥行×高さ) :14.5×13×7cm本体サイズ (幅×奥行×高さ) :11.5×17×8cm本体サイズ (幅×奥行×高さ) :17.2×9.6×5.5cm岩を模したシェルターです。表面がゴツゴツしているものは、レオパが脱皮するときのとっかかりにもなります。
水入れ・餌入れ
水入れは爬虫類専用のものが売られていますし、小皿や灰皿でも代用できます。倒されないように安定性のあるものを用意してください。
レプティボウルシリーズ一覧
サイズ:直径7cm×高さ2cm
コオロギやデュビアは逃げるでしょうから、ワーム系の餌入れとして使います。もちろん水入れとして使ってもOKです。
レプタイルディッシュはフチのところが返しになっていて、ワームが逃げないようになっています。
ある程度深さのある容器を使えば、返しも必要ないのですが、そうするとレオパが餌を視認しづらくなるというジレンマを抱えています。
だから、レプタイルディッシュのような餌入れが良いわけですね。
こちらの餌入れも返しがついていて、ワームが逃げないようになっています。レプタイルディッシュより深いので、大きめのワームはこちらのほうが良いかもしれません。
温度計&湿度計
レオパにとって飼育温度は生命線ですので、温度を確認できるものは用意してあったほうが良いです。保温器具やサーモが故障したことに気づくキッカケにもなります。
湿度計は余裕があれば用意してください。ウェットシェルターによって急激に湿度が上がったり、保温器具によって空気がカラカラに乾燥したりするので、湿度計があると飼育環境が適切であるか確認できます。
温度・湿度の最高値と最低値を記憶しておいてくれる優れ物。温度表示をする液晶とセンサー部分はケーブルで繋がっていて、別の場所に設置できるので、ケージ内の景観を壊さないで使えます。
測定したい場所に向けて、ボタンを押すと、その部分の温度をピンポイントで測定してくれます。パネルヒーターの上やシェルター内などの細かい部分の温度を確認するのに重宝します。
パネルヒーターの上が予想以上に熱くなっていたなんてこともあるので、立ち上げたときはサーモチェッカーで確認しておくと安心です。
水差し
ウェットシェルターや水入れに水を足すのに、ケージから取り出して水を入れて・・・とやっていると水をこぼすことがあります。そんなときに水差しがあるとケージに置いたまま水を足せるので便利です。
オブジェクト(流木・石)
レイアウトにこだわるなら。
流木や石があると、脱皮前のレオパが引っかかり、脱皮のキッカケになってくれたりします。形状や配置を工夫すればシェルターとしても使えます。
流木や石は拾ってきたものでも使えます。雑菌やダニが付いていることがあるので、使う前に一度煮沸しておきましょう。
流木は天然物ですから、どのような形のものが来るのか、わからないということは、理解しておいてください。
軸となる流木を1つ決めて、小さい流木を組み合わせると綺麗に仕上がります。
あまり入れすぎるとゴチャゴチャしてメンテナンス性も落ちるので、数は少なめのほうが良いです。ある程度スペースを作っておいたほうが、見た目もスッキリまとまります。
レイアウトに自身のない人は、大きめの流木を1つだけ使うと良いでしょう。流木の形が良ければ、それだけでも様になります。
骸骨を模したシェルターです。レイアウトのアクセントとして使うと良いかもしれません。照明
ヒョウモントカゲモドキは夜行性であり、特に照明を用意する必要はありません。ですので、鑑賞用として必要な場合のみ用意します。
やはり、照明はあったほうが、レオパの色や模様が綺麗に見えます。照明の色を変えることで、ケージ内の雰囲気をガラっと変えることもできます。
照明は鑑賞するときだけ点けて、鑑賞が終わったら消しましょう。いちいち点けたり消したりするのが面倒な人には、タイマーで管理してくれる器具もあります。
アルビノやRAPTORなど一部の品種は光に敏感ですので、照明は使わない方が良いです。また、メタハラのような強力な光をだすものも避けるべきでしょう。
2灯式。400Wまで使えるコンセントが2つ付いています。
やはり1灯式のものより2灯式のほうが明るいです。
東日本(50Hz)・西日本(60Hz)ですので、購入する際は間違えないように注意してください。境界線付近(新潟、長野、群馬、山梨、静岡)に住んでいる方は、電力会社に連絡するなどして確認しておいたほうが良いです。
通常の照明にはできない複雑な色合いを出せるのは魅力的ですね。気分によって色を変えて楽しむのも良いでしょう。
LED照明の特長をおさらいしておくと
- 省エネ
- 発熱が少ない
- 長寿命
蛍光灯のものと比べて上記の点が優れています。
その代わり値段が高いわけですが、電気代と蛍光灯の交換を考えれば、そこまで大差はないでしょう。
ちなみに「クリアLED」シリーズの最新版は、「クリアLED SG」になります。クリアLED POWER Ⅲよりもさらに明るくなっていますが、LEDの色は白・青の2色になったようです。
また、クリアLED POWER Ⅲの旧版である「クリアLED」は少し暗いですが、その分値段が安いです。
ケージ台
設置場所を用意していなければ。ケージを床に直置きというのはやめたほうがいいです。
私がおすすめするのは水槽台。見た目がオシャレですし、安定性もあります。水槽か爬虫類ケージを使うのであれば、水槽台のサイズにピッタリ合うものが見つかります。
グラステラリウム(4530/4545)は、この水槽台がピッタリです。
本体サイズ (幅×奥行×高さ) :61.5×31×65cm
ピンセット
ピンセットで給餌する用と、糞を取り除く掃除用で、2本持っておいたほうがいいです。給餌用ピンセットは先端が尖っていないものを使いましょう。
竹製の給餌用ピンセットです。竹は柔らかいので、レオパに使っても安心です。 長さ:28cm
値段高いですけど、使い心地は最高です。
爬虫類や両生類のエサやりやメンテナンス用に開発されたピンセットと説明してあるだけあって、作りはしっかりしています。ちゃんと先端も丸くなっています。
長さ:12.5cm小さめの竹ピンセットです。
先が尖っていて気になる場合は、ヤスリで削ってから使いましょう。
長さ:12cm小さいプラスチック製のピンセットです。プラスチックも給餌用ピンセットに向いています。
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