レオパは爬虫類の中でも丈夫ですし、飼いやすい部類ではありますが、拒食のトラブルはそれなりにあります。
爬虫類の拒食というのは、他のペットにはあまりないトラブルなので、いきなり餌を食べなくなったら、飼い主としてもかなり焦ってしまうかもしれません。
成体のレオパであれば1ヵ月は食べなくても生きていけるので、焦らず落ち着いて対処していきましょう。
拒食を解決するにあたって大事なのは、原因を発見すること。拒食の原因は多いですし、分かっていない部分も多いので、簡単にはいかないかもしれませんが、原因がわかると解決もスムーズにいきます。
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もくじ
拒食の原因
温度・湿度が適切ではない
ヒョウモントカゲモドキのような変温動物は、食欲なんかも温度に左右されます。食いつきが悪くなってきたと感じたら、まずは温度を確認してみましょう。
25~30℃が適正温度であり、ここから大きくずれてしまうと食欲が落ちてきます。
湿度も同様に高すぎたり低すぎたりすると拒食に繋がるので注意が必要です。40~60%ほどの湿度がヒョウモントカゲモドキにとって過ごしやすいとされています。
ストレス
ストレスによる拒食というのも多いです。ストレスとなる要因はいろいろと考えられますが、よくあるものをいくつかピックアップします。
環境変化
レオパを迎えた直後は、環境がガラッと変わるので、落ち着かずに積極的に餌を食べようとしない傾向にあります。ケージのレイアウトを頻繁に変えるというのも、ストレスの原因になります。
構い過ぎ
レオパを迎えた直後というのは、嬉しくて、つい構いたくなります。ですが、本来爬虫類というのは、触れ合いを求めませんし、むしろ触られることにストレスを感じます。
ハンドリング可能な爬虫類というのが売りではありますが、あまり負担をかけないよう、触れ合いはほどほどにしましょう。必要な世話だけして、後は放置するというのがレオパ飼育の基本です。
餌によるもの
餌が好きではない
レオパも人間と同じように食べ物の好みがあります。個体差はありますが、レオパが好まない餌は積極的に食べてくれません。
ざっくり言うと、活き餌は好んで食べて、それ意外の冷凍餌や乾燥餌などはそれほど好まないといった傾向があります。
虫の種類によっても嗜好性の違いがあります。また、同じ餌でも販売しているところによって微妙に違いがあるようで、食いつきが変わることがあります。例えば、A店のイエコは食べるけど、B店のイエコは食べないといった具合です。
サプリメントが気に入らない
カルシウム剤やビタミン剤をダスティングした餌を嫌うことがあり、かたくなに食べようとしない個体もいるようです。また、サプリメントにも好みがあるようで、メーカーによって食べたり食べなかったりなんてこともあります。
餌にトラウマ
生きている虫を置き餌として与えたときに、レオパが噛まれてしまい、餌にトラウマをもってしまうことがあります。このようなケースは、コオロギに多いようです。
消化不良・便秘・吐き戻し
消化する過程において、何らかのトラブルが起きたことをキッカケに拒食を起こすケースもあります。このタイプの拒食は飼い主の努力次第である程度予防できるので、できるだけ避けたいところですね。
病気
レオパは数週間食べなくても、尾に栄養を蓄えているので、目に見えて痩せることはないのですが、病気が原因の場合は、一気に体重を落とすこともあります。
対処法
基本的には原因を突き止めて、対処していくわけですが、そう簡単に判明できるものでもありません。この記事で書くのは、原因がわからない場合における、とりあえずの対処法ということになります。
なかなか解決しない場合は、病気の可能性もあるので、獣医に診てもらったほうが良いと思います。
待つ
体重が大きく落ちていないなら、とりあえず待ちましょう。食欲のムラによっては、1週間くらい食べないなんてことも普通にあるので、お腹が空いてないだけかもしれません。
原因がよくわからないときは、下手に手を出すより、何もしないほうが解決に近づくこともあります。
別の餌に切り替える
餌を変えてみるというのも有効な手段です。単に餌が気に入らないだけなら、この方法で解決するはずです。サプリメントについても同様です。
一時的に嗜好性の高い餌を与えるだけでも、食欲を回復できることがあります。
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