機能性を比較!飼育ケージの選び方

飼育ケージによって世話・保温のしやすさ、鑑賞性などが左右されるので、一番大事な飼育用具といっても過言ではありません。

材質や形状がいくつかあるので、ポイントを押さえて自分に合ったものを選びましょう。

ケージの大きさは幅がレオパの全長の2倍になるように選びます。レオパ(アダルト)の全長が20~25cmくらいですから、40~50cmくらいの幅があればいいですね。

60cmくらいあるとレイアウトの幅も広がるので、インテリア性も重視する人は大きめのケージにしたほうが良いです。

ベビーは10cmくらいですが、わざわざ小さいケージにしなくても大丈夫です。1年ほどでアダルトのサイズまで成長するので、すぐに大きなケージが必要になります。

それにケージは広いほうが温度勾配がつけやすいので、ケージは大きい分には全然問題ないのです。温度勾配というのは、ケージ内での温度差のことです。この辺は保温のところで詳しく解説します。

高さについては、レオパが壁を登らないので大して必要ありません。レイアウトで高さをつけるなら、少し確保していいかもという程度です。

脱走の心配はそこまでないのですが、蓋はしておきましょう。脱走防止というよりは、落下物からレオパを守るという目的があります。

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プラスチックケース(虫カゴ)

必要なスペースさえ確保できていればプラスチックケースでも飼うことができます。

プラスチックですから軽くて扱いやすいです。

欠点は、傷つきやすく鑑賞に向かないこと。見た目があまり良くないこと。どうしても虫カゴ感がでてしまうのでインテリア性は皆無です。

鑑賞目的で飼うという人にはあまり向いていないように思います。どちらかというと多数の個体を飼育するブリーダー向け。

暖突や保温球を使用すると熱でプラスチックが溶ける恐れがあるので、使える保温器具が限られてくるのもマイナスポイント。

本体サイズ (幅×奥行×高さ) :41×26×15cm
みんな同じに見えてしまうプラケースですけど、メーカーによって使い勝手が全然違います。その中でも、個人的におすすめなのはスドーのレプティケースです。

フタの側面に給餌ドアが付いていて、そこから餌をあげられるので、ケースを重ねた状態でもラクに餌やりができます。

水槽

アクアリウム用として売られている水槽を用いて飼育することも可能です。

一般的な水槽ですと高さがありすぎるので、カメ用の水槽やランチュウ用の水槽が低めでおすすめです。

ガラス水槽であれば、傷つきにくいので鑑賞するのに適しています。

欠点は世話がしづらいこと。上から手をいれることになるので飼育個体を驚かせてしまうこと。

ヒョウモントカゲモドキは天敵をある鳥やタカが上から襲ってくるので、上から来るものを本能的に恐れます。

また、上以外の部分をガラスで囲っているので通気性が悪くなりがちです。

本体サイズ (幅×奥行×高さ) :45×29.5×30cm
一般的な枠あり45cm水槽。

本体サイズ (幅×奥行×高さ) :45×30×23cm
枠なしガラス水槽です。やはり枠が無い方が見た目がスッキリしていますね。底が厚い枠ありと比べて、パネルヒーターの熱を効率よく伝えられるのもグッド。

LOWタイプなので世話もしやすいと思います。

本体サイズ (幅×奥行×高さ) :45×28×32cm
枠なし水槽で前面が曲げガラスになっています。商品画像を見ると前面の繋ぎ目のところがないのが分かります。曲げガラスは繋ぎ目を感じさせないので、より鑑賞に適しているといえます。

水槽のフタとして使うネットです。水槽で飼うなら、ほぼ必須です。バーベキュー網でも代用できます。

爬虫類ケージ

爬虫類を飼育するために設計された専用のケージです。快適に爬虫類を飼育できるように様々な部分が工夫されています。

素材はガラスでできているので、傷つきにくく鑑賞に適しています。爬虫類ケージならではの雰囲気があり、インテリア性も高いです。

横開きの扉が付いているので、世話を行いやすいです。飼育個体を横から出し入れできるので、驚かせることもありません。

ハンドリングのできるヒョウモントカゲモドキにとって、これは大きなメリットになります。

欠点は値段が高いこと。

それでも、見た目の良さや飼育個体の鑑賞のしやすさ、世話のしやすさなどのメリットを考えれば全然安いとは思います。

ヒョウモントカゲモドキとの長い付き合いを考えれば、爬虫類ケージが一番おすすめです。

本体サイズ (幅×奥行×高さ) :60.8×30.5×35.5cm
爬虫類ケージの定番。45cm規格がないので、60cmのものを使うことになります。

底にパネルヒータをスペースがあって、同じメーカーがだしている「ナイーブ(パネルヒーター)」がピッタリ入るようになっています。

本体サイズ (幅×奥行×高さ) :46.5×46.5×33cm
グラステラリウムも人気の爬虫類ケージです。前面扉がスライド式ではなく観音開きになっているのが特長です。

半分しか開かないスライド式に比べて、フルオープン可能な観音開きは世話がしやすいです。

値段が少し高めですけど、爬虫類ケージを買うなら、グラステラリウムがオススメです。

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